動脈硬化になる原因には、加齢、糖尿病、高血圧、喫煙などさまざまな原因が複合的に作用すると考えられていますが、特に問題視されているのが、いわゆる悪玉コレステロールです。悪玉コレステロールは、動脈の血管壁におかゆのような脂肪のかたまり(プラーク)を作って、こびりつきます。
動脈は、よくホースに例えられます。健康な動脈は新品のホースのように弾力があり、その中を澄んだ血液が勢いよく流れています。
動脈硬化症の血管は、古いホースのように硬くなってひび割れていて、その中を脂肪や糖を含んでドロドロになった血液が流れ続けると、プラークが大きくなって血栓ができ、最悪の場合、血管が詰まったり、破裂したりします。
心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症は、みな、動脈硬化がひきおこす病気(動脈硬化性疾患)で、病変が心臓や脳そして足などで起こることで呼称が異なるだけです。
黒酢に含まれるバニリン酸(vanilicacid)は、内臓脂肪細胞の増減にかかわるとされるアディポネクチンの産生を増強ないし促進する作用があることで、2型糖尿病における高血糖値を低下させたり血中の中性脂肪濃度を減少させる作用をもたらします。
アディポネクチンは、血糖値を低下させたり血中の中性脂肪濃度を減少させる作用があり、血管病変の抑制、肥満改善、抗炎症、単球系細胞の増殖抑制、肝繊維化抑制等、多くの効果が期待されていることで黒酢には動脈硬化の予防を期待されています。
黒酢に含まれる酢酸は、有機酸のひとつで、高血圧の人の血圧を下げる作用があります。酢酸が血管に入るとその細胞のエネルギーとして使われアデノシンを作ります。そのアデノシンが血管の壁に張り付いて結果、血管を拡張させて、血圧を下げます。
しかも、この効果は、血圧の正常な人や低血圧の人には働きません。そして、この効果を得るには1日750ミリグラム、米酢では、おおよそ、大匙1杯分が必要とされています。ただし、この方法は、酢の摂取を止めると元に戻ってしまいます。黒酢を摂り続けることが必要となります。
さらに、酢酸には肝臓における脂肪合成を抑制する作用があり、血液中のコレステロールや、中性脂肪を抑制する作用があるといわれています。
黒酢は、リンゴ酸を含んでいます。リンゴ酸はTCA回路(クエン酸サイクル)を構成する成分です。リンゴ酸(オキシコハク酸)は、ミトコンドリア内では、TCA回路に必要なオキサロ酢酸になり、TCA回路の回転(代謝)を、良くすると、考えられます。
リンゴ酸は、ミトコンドリア内で、オキサロ酢酸に変換され、TCA回路の回転を高め、脂肪酸のβ-酸化で生成されるアセチル-CoAを、迅速に処理し、脂肪の代謝を促進することでコレステロールの抑制に効果があると考えられています。
黒酢には、そのほかにも多くの、有機酸やポリフェノールが含まれていることで、それらの作用により、血中コレステロールの抑制が期待できると考えられています。
実際、黒酢の血清コレステロール値・中性脂肪値に対する疫学的効果に対し、静岡薬科大学滝野吉雄教授と愛媛大学医学部奥田教授が、動物実験により値が低下することを確認しています。
また九州大学健康科学センター藤野教授は、外来患者20人に黒酢を飲用させた結果、総コレステロール及び悪玉コレステロールが減少したと発表しています。
これらのことから、黒酢を1日大匙一杯摂取することで血中コレステロールや血糖値を減少させることができ、動脈硬化症を予防することが期待できるとされています。
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